▼基本性能と過去武器比較
扇の特有ステータスであったすばやさが消え
天地雷鳴士向けに定番化していた高い攻撃魔力もなく
思い出したかのように孔雀姫のおうぎ以来に回復魔力が50だけついている
その割には追加効果が属性ダメージプラスと、この比較を見ただけで残念な感じが伝わってくる
▼賢者の新ラインへの適性
賢者の扇はパッシブスキルに攻撃魔力や呪文発動速度があるため
特に意識をせずともドルモーアキャップの900、少し頑張ればドルマドンキャップの999まで上げることは難しくない
…が、攻撃魔力が90落ちるという事はその分どこかで上げなければならないという事で
体上下に攻撃魔力錬金を入れなければ魔力キャップへの到達はかなり難しくなる
という事はつまり耐性錬金を積めなくなり、穴が生まれてしまうことにつながる
そもそも、属性ダメージ3%を気にするのならばプロセルピナを持った方がステータス効率は良いため
この扇を賢者で持つ理由ははっきり言って何一つない
▼既存職適正
△ 踊り子
× その他全職
魔力の関係ない武闘家に関しては攻撃力の高さで選べばよいのだが
ガルーダの風属性5%が攻撃力の差を埋めてくれるため、特技範囲+1mがある分ガルーダの方が強い場面がかなり多い
また、攻撃魔力がほぼ影響のない旅芸人もステータス的には優秀なのだが…
どの武器でもブーメランを持たないことによる回復量ダウンが痛すぎるため、扇に回復魔力があろうがなかろうが
旅芸人が扇を持つのは風斬りの舞を使いたい時だけになる(つまりガルーダの範囲+1mが強い)
…と、このようにどの職でどんな場面においてもプロセルピナかガルーダテンペストに劣ってしまう
特にすばやさが上がらなくなっているのが致命的で、扇という武器の強みすらもなくなってしまった
唯一使い道があるとすれば、踊り子の左手用武器が挙げられる
左手装備ならば攻撃力の高さでのみ選べばよいし、属性ダメージ+3%も左ダメージ分にしっかりかかる
しかし、その用途においてもすばやさが上がらないこと、右短剣の場合は短剣の宝珠倍率が左ダメージに乗らないことが懸念となる
右扇で左に短剣を持たなくてよい限定的な状況でようやく最適になれる、といったくらい
▼総評
あまりにひどい出来でステータスを確認したときに目を疑ったほど
せめて回復魔力の伸びが90以上であれば賢者が持つことに意味もあったのだが
何度でも言うが、すばやさが上がらないことで扇という武器の強みが消えているところが一番ダメな点
扇イコール攻撃魔力、というのはもはや崩す必要性も感じなかったのに何故こうなってしまったのか