V5.4新武器レビュー　扇「アロケルのおうぎ」

▼基本性能と過去装備比較

一生ものの基礎効果と言われたガルーダテンペストの同効果がついに登場

3世代ぶりなので攻撃力も大きく上がっている

また、攻撃魔力だけでなく回復魔力も最大値が付与されたのは嬉しいところ

すばやさが0になってしまったままなところだけが惜しい

▼職業適性

◎　賢者　踊り子
△　天地雷鳴士　武闘家

・賢者

賢者には大きく分けて二つのスタイルがあるが、ドルモーア特化にしろ回復特化にしろ扇を持つべきケースは多い

ドルモーア特化の陣なし暴走スタイルではさすがに黒仙翼の闇+5%に勝る点が呪文発動速度+5%のみとなり次点となってしまうが

回復特化で見た場合は他に選択肢がないほどの性能

扇はブーメラン装備時に比べると回復魔力でやや劣ってしまうが、その分呪文発動速度がやや高く

さらにこの扇の特権としていやし（きせき）の雨の効果範囲が1m伸びるのが回復寄り賢者にとってはとても優秀

はっきり言って賢者の回復力はいやしの雨を維持できるかどうかが最重要項目であり、それが出来なければ劣化僧侶のような仕事しか出来ないため

効果範囲が伸びることで維持しやすくなるという側面は非常に有利

・踊り子

扇を物理火力武器として使える数少ない職で、尚且つ自分を中心とした範囲に効果のあるバフ、デバフスキルが多く

そのほとんど全てが半径10mを対象とするため、それが11mになるというのは小さいようでものすごく大きい

理由としては、敵側からの攻撃も半径10mに設定されているものは多く、誤差1mの範囲ではあるが外側から当てることができるという点

そして多くの人が気になるであろう「風ダメージ+5%の価値とは？」だが

基礎攻撃力差が24もあるため、バイキルトがかかっていない状況ですらアロケルのおうぎの方が大きなダメージを出せる

つまるところバイキルトがかかっていれば、ガジェットがあれば災禍があればレボルがあれば

条件が整えば整うほどその差は大きくなるため、最早わざわざガルーダテンペストを選ぶ理由は何もなくなった

強いて言えばサポート運用の場合にすばやさが65（130）下がることが気になるくらいだろうか

気になるならば今まで使っていたガルーダテンペストは左手に装備させ、すばやさの下降を軽減する、という手法もいいかもしれない

ともあれ、右手に持つ扇はガルーダからの更新なら何も考えずに更新した方が良いだろう

・武闘家

武闘家の扇は風斬りの舞を使うためだけの武器…だと思っているのだが

その用途であればガルーダテンペストで事足りるどころかすばやさが高い分少しだけ有利

ただし、扇を物理火力武器としての用途で採用するのであれば踊り子と同じ理由でアロケルのおうぎを持つべきである

・天地雷鳴士

黒仙翼のおうぎに土ダメージ+5%が付いているため、めいどうふうまのダメージはそちらに軍配が上がる

ただし、この職の攻撃スキルはほとんど全てが範囲攻撃なため、+1mは意外とバカにならないどころか

その1mの差で巻き込み回数が1回でも増えるなら土ダメージ5%程度ならひっくり返せてしまう可能性がある

風属性の水神のたつまき、しんくう竜巻においてはガルーダテンペストの風5%の方がダメージを出せるし

炎属性のマグマ、れんごく火炎に関しては魔力が5上がる分こちらの方が優秀なため、一概に黒仙翼一択とは言えない

とは言ったものの、やはり土ダメージ5%というのはめいどうふうまが主力である以上手放すには惜しいので

黒仙翼のおうぎが選ばれることが多くなるのでは、と思う

・旅芸人、スーパースター

この2職で扇を持つのはやはり風斬りの舞のためだけということになるだろう

つまり武闘家の項で触れたように、同じ範囲+1mならすばやさが高いガルーダテンペストの方が有利

一応、バギ系呪文を使う場合もガルーダテンペストの方が強いわけだが

扇を持ってバギクロスを使う場面などないに等しい

▼総評

長らくお世話になったガルーダテンペストだが、ようやく役目を終えるときが…

来たかと思いきや、風斬り用やサポ踊り子の左手用など、限定的ではあるが生き永らえてしまった

それもこれも基礎ステータスのすばやさが消えたままなのが原因なので

回復魔力がついたのは単純に嬉しいが、どちらかというとすばやさのステータスを復活させてほしかった

しかし、ガルーダテンペストがこれだけ長く使えていたことから特技範囲の効果拡大というのは非常に強力な効果であり

基礎に呪文発動速度もあるためまたも長く使えそうな一品になりそうな予感がする